4週連続ブログ更新中!
キャラフレインディーズ(CFI)です!
1週間前の「モアモアを語る②」で、モアモアについては語り終えましたが
実はまだ続きがあります!
今回から、2023年翔愛祭で発表された
『More wild, more emotional』(通称:モアモア2)について語ります。
今回は作詞&英訳編!どんな話が飛び出すのでしょう…?
■モアモアは人間賛歌?
黒崎:で、ようやく今回(2023秋)発表のモアモア2(略称)に触れるわけだけど
氷河:タイトルは「More wild, more emotional」ですね
モアモアの正統な続編となっています
黒崎:曲としてはこっちだけ聞くでも問題ないという感じね
氷河:前回を聞いてないと置いてけぼりになるというわけではないですからね
黒崎:曲としては続編だけど、ストーリーとしてはどうなんだろ?
それこそ真神が存在する世界ってこと以外何もかもが無関係だからね
氷河:世界観はモアモアと同じ感じですね
ただ、今回の大きな違いは主人公ですね
黒崎:だね。モアモアは大人が主人公だけど
モアモア2は大人と子供の狭間なのよね
氷河:詞を見ると、今回の主人公も同じように
何か物足りなさを感じて動き出してるという感じですね
黒崎:厳密に言うと、「動いている」とか「動き続けている」かな?
モアモアが「動き始める」だから
精神的な面でいえば、まさしく正当な続編なのよね
氷河:つまりは、伝えたいメッセージも前回と同じですよね?
黒崎:ええ、ほぼ同じね
ただ、「精神的な続編」だから
メッセージもモアモア1よりは先に進んでいて
全く同じじゃないけど、言いたい事とかゴールは同じね
モアモアは「まだ動けない人」や「動き始めたばかりの人」に向けた感が強くて
モアモア2は「動き続けてる人」に向けた感が強いという違いがあるわ
氷河:モアモア2の主人公は、既に行動を起こしていて、それを継続している感じですね
黒崎:動き続けることで見えるもの、感じるものとか、自分が思う事を歌詞にしてるわね
氷河:動き出した人と、動き続けてる人では見え方が違いますからね
作曲を始めた高尾さんと、継続している氷河では見え方が違うみたいな?
ちょっと違う?w
黒崎:わかりやすく表現するならそういうのもアリかなw
氷河:モアモア2の最大の違いは主人公かなと思うのですが
主人公について詳しく教えて頂ければと思います
黒崎:主人公は学生なのよね
それも「周囲や大人がほめたり評価するような」学生ね
ただ、その姿は「オブラート何枚重ねてんのよ?」っていうほど
本来の自分とは違うわけね
本気で頭が良い(学力的な意味じゃなくて)から、「こうすれば褒められる」とか
「こうすれば好かれる」とか、「こうすれば認められる」ってのわかってて
演技だとばれないように無自覚に演じれる子なのよ
相当小さいころから「良い子」を無意識に演じ続けて本来の自分を見失うほどにね
氷河:あー…
高尾:マニュアル通りの人生を歩むことに対する、主人公の反発が伺えますね
周りはそれが最も安全なことだとして、本人に言うんですが
「そんなつまらない人生を送りたくない」という魂の叫びが聞こえそうな感じがします
黒崎:本来は「多少のリスクは織り込み済みでも、より楽しい事をしたい」とか
「実害を他者に与えなければ、自分の感じるまま気の向くままに生きたい」
とかあるからね
そんな時に、みんなの輪に入らないで1人か2~3人でいるような子
(孤独なわけじゃなくて孤立してる子)に声をかけられて
夜のその場所(ナイトクラブ)を知ることになり
そこでオブラート全部はぎ取って、本来の自分を生きる事ができるようになってから
1年くらいした状態ね
高尾:なるほど。これは作詞をした玲さん自身が、理想とする人生そのものなんでしょうか?
黒崎:基本的に人に嫌われる要素って「あらゆる意味で劣ってる」じゃなければ
って条件付きだけど、「とがってる」とも言えるのよね
で、人に好かれる要素って好きになった人には「刺さる」って言うじゃない?
だから、もっと「とがりたい」し「とがった自分を表現したい」し
「その自分のとがった所を好きになってほしい」って話ね
人に対して「嫌われないために丸くなれ」とかあるけど
アレって「自分らしさを捨てろ」って意味になる場合もあるのよね
「自分を自分じゃなくしてまで好かれなくてもいいんじゃないの?」とか
「自分が自分のままでも好かれる場所はあるからそこで好かれよう」と
「劣ってる」わけじゃない所が原因で嫌われたり
好かれないことを悩んでる人に言いたい感じかな?
私はこれからも「とがっていきたい」わけで
そういう意味では、理想の生き方とか人生とかになるのかな?
ただ、勘違いしないでほしいのは「劣ってる」所を劣ったままにして
そこをさらけ出して「自分を好きになって」ってのは違うって事ね
「劣ってる」部分を治せないとか治す気が無いなら
「劣ってる部分は置いておいてとがってる所が好き」とかいう状態にならないとダメ
実際私は、言葉遣いとか言い回しとか礼儀はハッキリ言ってよくないけど
「それは置いておいて評価されてるし好かれてる」から
キャラフレでもリアルでも仲間や友人とかがいるわけで
モアモア2は曲としては違うけど、歌詞はめちゃくちゃロックなのよね
あの世界を舞台にしてるとはいえ
現実の常識とかに「馬鹿野郎」って叫んでるみたいなとこあるし
高尾さんは英訳の際にそういうのも直接言ってないけど読み取ったはずw
高尾:歌詞の流れから、そのような感情は読み取れましたね
氷河:そう考えると、モアモア以上に奥深い話のような気がしてきますね
黒崎:そりゃ、「入門書」がモアモアで、モアモア2は「応用書」だからね
ただ、考え方として進んでいるし、主人公も進み続けてるから
「それゆえの哀しみ」とかも見えてくるわけで
氷河:”深夜の箱”で本当の自分をさらけ出す主人公…
モアモア1の「物足りなさ」を感じていた主人公よりも
より発散された感が強いですね
黒崎:まあ、そういう生き方を続けてきてるからこそ見える哀しみとか辛さを
曲でも表現するようにお願いしたわけね
氷河:歌詞から主人公の哀しみが見えたので
そこを曲に落とし込むのは必須でしたね
そこで、最初はピアノの旋律で、ミディアムテンポから入って
後からアップテンポに…と変化をつけました
黒崎:あの辺はホント氷河の才能とかセンスとか努力が凄い
高尾:英訳歌詞を曲にするだけでも大変だと思うんですが
さらにその上で、主人公の様子を曲にものの見事に表現しているのは
並ではないなと思いました
黒崎:で、主人公は「自分らしく生きる故の幸せと哀しみの両方」を抱えて
なおも「そう生き続ける」わけね
約束された楽園では得られない幸せを手に入れるために哀しみも受け入れる
氷河:主人公は結局、夜の箱以外ではいい子に振る舞い続けるということですか?
これ結構気になったところなんですけど
黒崎:そうね
「運命的な何か」が無ければ
いずれ「いい大人」になって「夜の箱」は思い出になると思うわ
そうじゃなくても、「いい大人」と「夜の箱の中の自分」の
二重生活?みたいな状態をしばらくしてから
「夜の箱」は思い出になるわね
氷河:それを「いい思い出だった」と感じるのか
「あの頃は若かった」と感じるのか…
黒崎:それは未来の主人公にしかわからないわね
氷河:いい子を演じてる主人公も、深夜の箱で踊っている主人公も
どちらもある意味人間らしいと言えますね…
黒崎さんがそういうのを表現するのがお上手だな、と改めて感じました…
黒崎:そういう意味じゃ、モアモアもモアモア2も人間賛歌なのかな?
「良い意味で人間らしく、自分らしく生きる事」を良しとする歌詞だし…
氷河:そうですね、真の人間らしさを問う歌詞だと言えると思います
■自ら増やした課題
氷河:では次に、英訳についてお伺いします
モアモア2は、モアモアと比べて長い尺の作品になっています
これはモアモアがちょっと短すぎたね~って話して、3人で決めたものなのですが
その分、英訳もたいへん苦労されたのではないかと思います
高尾:そうですね…
ただ、前回からどのような英訳をするといいか、少しわかってきたので
英訳そのものはそうでもなかったです
黒崎:相談とかも相当少なかったね
モアモアと比べると
高尾:一方で、玲さんの日本語の歌詞を英訳し
氷河さんの作曲に繋ぐまでにどうすればいいか。
そこはかなり考えました
実は、作曲を始めた理由の一つもそこにあります
英訳ができても、作曲を知らないと、リズム感がめちゃくちゃになってしまい
せっかくの玲さんの歌詞も生かせないことになってしまいます
黒崎:ほむ
高尾:そこで、作曲を体験することにより、リズム感を理解し
英訳につなげられるように考えました
なので、モアモア1のときは、玲さんの歌詞の持つ力強さを
英語の歌詞にすることにより、増幅させることのみでしたが
モアモア2では、それに加えて氷河さんができるだけ作曲しやすいよう
リズム感も考えて語句を選びました
そのあたりの違いがありますね
氷河:実際、歌わせていて気持ちよく感じられるものになってましたね
黒崎:その辺のアレコレを誰に言われなくても、自分で気づいてやれるのは凄いと思う
高尾:そう言っていただけると、非常に嬉しいです。
英訳することにどのような意味を持たせるか
僕にとっても挑みがいのある課題になりました
日本語の歌詞を増幅できなければ、英訳の意味はないですからね…
氷河:高尾さんの自分に課題を課す精神が、素晴らしい英訳を生んでいますね
高尾:やはり、生きている限り勉強はし続けなければならないと思っています
黒崎:そのうえで、私が想定してる課題も普通に達成してるから
素晴らしくならなきゃ嘘だよって状態ね
高尾:勉強の機会を与えてくださった、玲さんと氷河さんには深く感謝したいと思います
ありがとうございます
氷河:やっぱりモアモア2と謳っているからには、1を超えることが求められますが
黒崎さんも高尾さんも工夫して、それをこなしておられるなと思います
高尾:玲さんの歌詞に込めた想い、氷河さんの作曲のセンス
これらがあったからこそ、僕も工夫できたと思っています
以上、モアモア2の作詞&英訳編でした!
次回、モアモアを語るシリーズ最終回!
モアモアの続編という高い壁に挑んだ氷河の気持ち&工夫点、
そしてモアモアのこれからについて…?
次回は年明けてからの更新となります!
また1週間後ぐらいにお会いしましょう!
キャラフレインディーズでした~!