モアモアを語る④(終)(モアモア2編②、そして…)

皆さん、あけましておめでとうございます!
去年はキャラフレインディーズにとっての10周年イヤーということで、
記念すべき年になりましたが…

今年はなんと、記念すべき11周年イヤーです!(なにそれ
去年と変わらぬ挑戦の年にすることを目標としたいですね!

さて、キャラフレインディーズの2024年ブログ1発目は!
遂に、モアモアを語るブログ最終回です!
最後は、モアモア2の作曲編と、今後の展望について…?
どんなお話が聞けるのでしょう…?

 

■モアモアに負けないような作品にしたかった!

黒崎:2に関しては、氷河に1ほどではないけど無茶振りしたこともあるけど
   なんか毎回っぽいし(無茶振りについては

氷河:今回は、前回ほどは苦労しませんでしたね

黒崎:うん

氷河:前回よりは、聞き慣れた系統の音楽がテーマだったということ、
   あとは、単純に2年間で得た経験値かなと思います
   ただ、モアモアをテーマに普通のダンス曲を作るっていうのはできたとしても
   実際には、それを遥かに超えたものを作らなければいけないというところでしたね
   何せ、キャラフレである程度話題になったモアモアの続編ですから
   その分、自分に課したいハードルはかなり上がりましたね

黒崎:でしょうね
   プレッシャーとかヤバかったはず

   ジャンル的には、ダンスミュージックの中の一つのジャンルとして
   トランスがあるって感じだから、そういう意味でも
   曲としてもモアモアの要素や特徴を取り入れて作ってくれたのは助かったわ

氷河:モアモアは、技術的なものではまだ伸びしろがあったけど
   すごく印象に残る曲なんですよね
   なので「その印象を超えないと、モアモアに負けてしまうぞ!」という思いで
   何とか印象に残る曲を目指しました
   今までの作曲人生の中で、一番大きなハードルでしたね

高尾:やはり、氷河さんの現状で満足しない向上心は素晴らしいですね…

氷河:世の中、「2」というのは失敗に終わる例も結構あるので
   最低限、「1も2もどっちもいいよね~」って言ってもらえるところを目指しました

黒崎:そりゃ、「1」を超えるか、「1」の正統な続編と認められないと
   その時点で失敗だからね「2」は

氷河:そんな高い壁を超えるために、色んな要素を曲に盛り込みました
   まずは、前回と同様といえば同様ですが
   現状に憂いている主人公と、夜の箱で踊る主人公の対比ですね

黒崎:その表面的なものだけじゃなくて内面も表現できた氷河は凄いわ

氷河:最初は、哀愁を帯びたピアノの旋律から入りミディアムテンポ、
   Bメロ以降でテンポが上がって、以降は軽快なサウンドとなります

黒崎:この辺が昼と夜の対比にもなるし
   主人公の二面性も表現できているのよね

   大きく分けると昼と夜の二面性だけど、それぞれに「本音と建て前」の二面性もアリ~
   とややこしいのを聞き心地良い感じに良く表現してるわ

氷河:Bメロ(Not real me!)もまた曲の雰囲気が違いますね
   主人公の葛藤の部分となるあのメロディーは、1~3番まで同じ歌詞が繰り返されますが
   緊張感があって、個人的にもお気に入りの部分ですね

   そんな感じで、モアモアよりも変化の数が多く
   かつダイナミックに変化することを目指しました
   といっても、モアモアの変化が超大胆だから、そこに手数で対抗してる感じですかね

黒崎:その差別化は良いと思う

高尾:心境の変化をリズム感などを変えての表現は凄いと思いました

黒崎:それでいて、これだけ変化しておいて「根幹」の部分を変えないでいるのも凄いよね
   部分部分で聞けば印象が部分ごとに変わるけど
   全体として1つの印象で統一してる

氷河:そうですね、そこは変化しても不自然にならないようにしましたね
   詞から大体のイメージは自分の中にあったので
   変化させてもそこから遠すぎないように…

黒崎:その辺の制御力?コントロール力?
   そういうのが凄く高いからできる芸当よね

氷河:そして、変化させることは意識したのですが
   その中でもあくまでモアモアを継承しているということも
   意識に留めながら作りました
   なので、自分の曲ではありますが
   モアモアをリスペクトした部分が多く盛り込まれています

黒崎:歌詞だけじゃなくて曲にもちゃんと
   モアモアだという事を示す遺伝子というか要素があるからねー

氷河:それでも、サビを取っても、モアモアとモアモア2では
   メロディーが同じでもサウンドが全然違うので
   「モアモアの続編でありながら、モアモアとは全然違うよ」
   という曲にはできたんじゃないかなと

黒崎:なんというかその辺のさじ加減が凄く上手なのよね
   勉強したら習得できる範囲を超えてるとおもう

氷河:今できることを詰め切った感じではありますね…

黒崎:ただ、モアモアもモアモア2もエンドレスバージョン?じゃないけど
   一寸切り貼りと多少の修正をしたらループバージョンになって
   10分20分聞き続けるとかいう聞き方をできるようにという
   作曲に対する「裏オーダー」みたいなのもあったから
   本来のダンスミュージックの再生環境って言うのかな?
   イベントやらのダンスタイムでずっと再生される状態で聞くと
   また違った良い面とかもあるかもしれないね

氷河:そうですね、モアモア2は2番→3番→2番→3番→…で永遠ループできます
   ループさせてBGMとして流せば、また違った面が出るかもしれませんね

氷河:今回、ボーカルも前回と大きく違う点で
   音声合成ソフトの声を当ててる方は同じ人なのですが
   前回は「UTAU 重音テト」、今回は「Synthesizer V AI 重音テト」でした

黒崎:この辺の(ソフトとしての)声の違いとかも良い味をだしてるのよね

氷河:前回でも英語の発音は十分流暢でしたが
   歌い方の違いが特に大きいですね
   前回はやや機械的な声のUTAUが適してたと思うし
   今回は感情表現が豊かなSynthesizer V AIが適してたかと

黒崎:その違いを意識して歌声も聞いて欲しいという感じね
   作曲や歌わせることについても深い話があるわねー
   元々が無茶振りだからよけいにかもだけど( ´゚д゚`)エー

氷河:モアモア2は、まるで登場人物の少女が
   歌っているような印象になってると思います
   逆に、モアモアはSynthVを買っていても、UTAUテトを選んだと思います
   今後、他の音源も購入予定ですが
   まだまだ曲によってはUTAUを選ぶべき曲が出てくるかなと思います

黒崎:新しいものが単純に上位互換じゃないでしょうからね

氷河:そうですね、一番の大きな要素は単純に
   「声質が曲のサウンド、詞で意図する年齢などに適しているか」ですね
   モアモアは結構機械的なサウンドが中心の曲だったので
   UTAUテトのほうが適してたかな~と

   他には、今回咲杜さん作詞の「悠久恋歌」という曲がありましたが
   あちらもあえてUTAUを選んでいます
   声質が曲に適している音源があったためです

 

■そしてモアモア3へ…?

氷河:まあ、そんなわけで
   2を成功させるために曲でも様々な工夫を盛り込んできました

黒崎:っても、「2」が成功したら
   「3」は技術的にはそこまで難しくないんだけど
   「3」をやるならやるでまた別のハードルがあるから普通に難しいのよね

氷河:1→2のハードルが一番大きいですよね

黒崎:そうそう
   技術的にも創作的にも
   2→3は逆に作ろうと思う気持ちと必要な時間があれば
   「出すだけ」なら楽なのよね

氷河:2を成功させたらある程度保証されますからね
   それに浮かれてしまうと3がガッカリ…ってことになることもあるけど

黒崎:そうそう
   そこで安心してるとそうなるパターンが多いし
   やる場合の難易度なら多分3が私にとっては一番難易度高いと思う

高尾:僕も3に備えて、しっかりと勉強を続けたいと思います

氷河:氷河は、まだ2を実現するギリギリの技量だと思っているので
   モアモア3をやるなら、さらなる知識と経験をつけたいですね

黒崎:正直二人は其々が「やれるかもしれない」って思うまで
   技量を磨いたり勉強してれば大丈夫だし
   私が何も言わなくても、自然とそうなると思うのよね
   いつかわからないけど、割と近いうちに?
   構想だけなら大雑把に2種類あるけど
   私がどっちを選んでも2人は私の想定以上のものを作れるようになると思う

高尾:次回に関しては、僕は新しい試みを考えています
   英訳をいくつかのパターンにして
   玲さんと氷河さんに選んでいただく形式ですね

   一つの文章でも、訳する方法はいくつも存在します
   例えば、一つの歌詞につき、3つくらいの候補を出し
   その中から、よさそうなものを選んでいただく形式です

黒崎:それは面白そう
   1と2は私と高尾さんだけで相談してたからね

高尾:3に関しては、英訳にじっくり時間をかける感じですね

氷河:詞でも曲でも英訳でも、人に見てもらうと
   自分と違う見方が返ってくることがありますし
   例え経験が無い方でも、貴重な意見をくださることは
   いくらでもありますからね

黒崎:客観的意見って程じゃないけど、他者の意見や見え方って大事だからね

高尾:おそらく英訳完成までに、1年はかかると思います

氷河:時間があれば、曲についても同じことをやってみたいですね
   (時間がなくて実現しない可能性が高そう…)

高尾:あとは…
   英訳完成までに、数曲くらいは作っておきたいですね
   作曲をより深く知って、相応しい英訳をしたいと思っています

氷河:いつか、高尾さんには英訳兼作曲にもぜひ挑戦して頂きたいですね
   かなり難しいですが、勉強への一番の近道になると思うので…

高尾:やってみますか。
   モアモア3への感覚を研ぎ澄ますためには、ちょうどいいと思います

黒崎:3を作成した後によほど熱烈な要望があったうえで
   私たちがやる気になるとかならなければ
   「3」が最後のモアモアだというくらいの気持ちで作るつもり

氷河:いい作品にしたいですね!

 

というわけで、モアモア最終作モアモア3への展望を語りつつ、
4回に渡ってお送りした「モアモアを語る」ブログを締めたいと思います!

これだけ語れる内容が詰まった、
「More powerful, more speedy」(モアモア)
「More wild, more emotional」(モアモア2)
今後ともイベントなどで流していきます!
そして、「もう聞いたよ」って方も「まだだよ」って方も、プレイヤーでぜひ聞いてみてください!
(モアモア:21秋収録、モアモア2:23秋収録)

次回の更新は未定ですが、また次回の記事でお会いしましょう!
キャラフレインディーズでした~!

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